コクワガタ 人工蛹室作成
容器の底に蛹室を作っていたため斜めにして管理していた容器を見たら,蛹がない……緊急事態だと容器の蓋を開けてみたら,なんとマットの上に転がっていた。写真右下に蛹室とつながっている穴が見えるので,動いた拍子に落ちてしまったのだろうか。
「いざというときのためにオアシスを用意しておくとよい」とどこかで読んで買っておいたオアシスが役に立つときがやってきた。コクワガタの人口蛹室なんてティッシュで十分と言われるかもしれないが,オアシスで作ってみたいのだから仕方ない。
人口蛹室の作り方は検索すれば色々出てくるが,この記事が簡潔で図も分かりやすかったので参考にした。
ポイントは,
- 蛹室の長さは蛹の2倍程度
- 蛹室の幅は蛹の1.3倍~1.5倍程度
- 長さ方向には15°程度の傾斜をつけて,頭側を高いほうに置く。
- 高低差が足りなければ,人口蛹室の下割りばしを置くなどして傾斜の調整は可能。
- できれば縁には返しを付ける。
- 大まかな形はスプーンで削り,最後に湿らせた状態にしてから指でこすって形を調整しながら表面を滑らかにする。
- 作成後水を吸わせ,オアシスから水が滴り落ちてこない程度に水を切り蛹を入れる。
- スプーン等を使いながら慎重に蛹を移動。
実際に作った流れ。
蛹の大きさを測りつつ,大体の大きさを決定。
形状を作り,吸水させたところ。
蛹を投入。大きさはよい感じに見える。
容器に入れて管理。無事に羽化してほしい。
オオクワガタの産卵セットのうち,一つではメスがずっと上を歩き回るようになったのでセットから取り出した。産卵してくれているとよいのだが。